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STYX

2007年02月23日20:49:46





アメリカン・プログレのバンドの中で忘れてはいけないのがこの『STYX』です。

1972年にデビューした彼らは当時からプログレ的な大作志向を打ち出していました。

しかし、やはり彼らをメジャーに押し上げた牽引者は1975年に加入したトミー・ショウに

他ならないでしょう。トミー加入後リリースした1976年のアルバム『Crystal Ball』で早くも

トミーのコンポーザーとしての才能を発揮、バンドに多彩なサウンドを吹き込みました。

翌年1977年の『The Grand Illusion』は全米6位になるビッグ・ヒットになります。

1979年にリリースしたアルバム『Cornerstone』からのシングル“ベイブ”が全米1位に、

この頃からプログレ度が薄れ産業ロック的なポップ色を強めて行きます。

そして、そんなポップ感とプログレ感お見事に融合させた1980年にリリースした

コンセプトアルバム『Paradise Theater』は遂に全米No.1を記録するモンスターアルバムと

なります。

1982年には待望の初来日を果たし、1983年に「ドモアリガット、ミスターロボット」で有名な

“Mr.Robot”を収録した『Kilroy Was Here』をリリース。

コンセプトアルバムとはなっていますが、サウンドは完全にポップ色ばかりが耳につき、

以前のようなドラマティックな曲調の影を薄め、これを期にバンドは一気に失速していきます。

そんな『STYX』の最大の武器は3人のリード・ヴォーカリストと擁していたことです。

バラード系が得意な“デニス・デ・ヤング”、ハードポップ系のハイトーンが魅力の“トミー・ショウ“、

へヴィ・メタリックなスタイルの“ジェイムス・ヤング”、

曲調によってリード・ヴォーカルを換えるスタイルは日本で言うならアルフィーに似たスタイルです。

そんなわけで彼らのお勧めアルバムはやはり全米1位に輝いた『Paradise Theater』です。

ドラマティックかつコンパクトにまとまったコンセプトアルバムは

彼らの残した最高傑作の産業ロック・アルバムでした。


Posted by アナログ・キッド